細胞外マトリックス研究法
細胞外マトリックスを構成する分子群の性質は大きく異なっています。
それら分子群の分離・分析・精製・同定・機能の解析を解説したシリーズです。
本書は細胞外マトリックス研究の一線で活躍されている研究者に、実験操作のコツを含めて、初学者にも分かりやすく解説して頂いています。
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第Ⅰ部.生化学的研究法
1章.コラーゲン
基礎知識 水野一乘・林利彦
a. 型別コラーゲンの精製・同定法
(1)Ⅰ・Ⅲ型コラーゲン 蛯原哲也・服部俊治
(2)Ⅳ型コラーゲン 中里浩一・林利彦
(3)Ⅴ型コラーゲン 水野一乘・林利彦
(4)Ⅵ型コラーゲン 今村保忠・林利彦
(5)軟骨型(Ⅱ・Ⅸ・Ⅹ・Ⅺ型)コラーゲン 新井克彦
(6)ⅩⅡ・ⅩⅣ型コラーゲン 圷信子・西山敏夫
(7)ⅩⅦ型コラーゲン 平子善章・尾張部克志
(8)魚類および無脊椎動物コラーゲン 蛯原哲也・入江伸吉
b. コラーゲンの分析法
(1)SDSポリアクリルアミド電気泳動 服部俊治
(2)ブロムシアン分解 服部俊治
(3)変性温度の測定法 服部俊治
(4)アミノ酸配列の解析・試料調製法 服部俊治
(5)架橋の分離と定量法 平山直美・飯島克昌・入江伸吉
2章.細胞接着性糖蛋白質
基礎知識 林正男
a.フィブロネクチンの精製・同定法 深井文雄
b.ラミニンの分離・同定法 熊谷知乃・川口信子・北川泰夫
c.ラミニン5の精製・同定法 天野聡・西山敏夫
d.ビトロネクチンの精製・同定法 林正男
3章.グリコサミノグリカン
基礎知識 畑隆一郎
a.グリコサミノグリカンの分離・精製 畑隆一郎
b.グリコサミノグリカンの電気泳動による分離・同定 畑隆一郎
c.グリコサミノグリカン鎖の分析 木下亜希子・菅原一幸
4章.プロテオグリカン
基礎知識 大平敦彦
プロテオグリカンの精製・分析法 大平敦彦
5章.エラスチン
基礎知識 山本清高・山本満里
エラスチンの精製・分析法 山本清高・山本満里
第Ⅱ部.免疫学的・酵素学的研究法
1章.抗体作製法
基礎知識 新井克彦
a. ポリクローナル抗体 新井克彦
b. モノクローナル抗体/マウス 新井克彦
c. モノクローナル抗体/ラットリンパ節法 佐渡義一
2章.免疫化学的解析法
基礎知識 服部俊治
a.ELISA法 服部俊治・染木衣応里・入江伸吉
b.ウエスタンブロッティング法 服部俊治・白井朋子
3章.マトリックス分解系の解析法
基礎知識 服部俊治
a.細胞外マトリックス分解酵素の活性測定 服部俊治
b.ゼラチン・ザイモグラフィー 新井克彦・白井朋子・服部俊治
c.グリコサミノグリカン分解酵素のザイモグラフィー 山形貞子・山形達也
4章.TIMPの定量と機能解析法
基礎知識 早川太郎
a.TIMPの定量法 山下京子・早川太郎
b.TIMPの細胞増殖活性測定法 山下京子・早川太郎
第Ⅲ部.遺伝子解析法
1章.遺伝子クローニング
基礎知識 畑隆一郎
a.ライブラリーからのクローニング
(1)cDNAライブラリーのつくり方 吉岡秀克
(2)cDNAライブラリーからのスクリーニング 吉岡秀克
(3)ゲノムライブラリーからのスクリーニング 吉岡秀克
b.PCR法とクローニング
(1)RT-PCRとcDNAからのクローニング 新井克彦
(2)ゲノムDNAからのクローニング 畑隆一郎
c.抗体を利用したクローニング 藤原作平
2章.遺伝子の構造解析
基礎知識 畑隆一郎
a.サザンブロッティング 新井克彦
b.ライゲーションとトランスフォーメーション 畑隆一郎
c.プラスミドの分離・精製 畑隆一郎
d.塩基配列の解析・試料調製法 新井克彦
3章.遺伝子発現解析法
基礎知識 畑隆一郎
a.RNAの調製とノーザンブロッティング 畑隆一郎
b.mRNAの調製と非RIノーザンブロッティング 新井克彦
c.RNアーゼプロテクションアッセイ 新井浩司・新井克彦
d.in vitro核転写法(Run off assay) 倉田俊一
4章.外来遺伝子の導入とその発現解析法
基礎知識 畑隆一郎
a.リン酸カルシウム法 吉野智亮・吉岡秀克
b.リポソーム(リポフェクション)法 畑隆一郎
c.エレクトロポーション法 白井朋子・服部俊治
d.CATアッセイ 吉野智亮・吉岡秀克
e.β-ガラクトシダーゼアッセイ 吉野智亮・吉岡秀克
f.デュアルルシフェラーゼアッセイ 畑隆一郎
5章.データのコンピュータ処理法
a.データの処理とグラフの作成 加藤博明
b.図・写真のコンピュータ処理 加藤博明
第Ⅳ部.機能解析法 上
1章.組織からの細胞分離と培養系の確立
基礎知識畑隆一郎
a.皮膚
(1)皮膚線維芽細胞 畑隆一郎
(2)表皮角化細胞/ヒト・マウス 服部俊治
(3)表皮角化細胞/ラット 新井克彦・神山雅子
b.肝
(1)肝臓実質細胞 畑隆一郎
(2)肝臓非実質細胞 妹尾春樹
c.腎/腎メサンギウム細胞 友野靖子
d.脳/脳アストログリア細胞 望月理加・新井克彦
e.眼
(1)網膜色素上皮細胞 気賀沢一輝
(2)角膜細胞 鈴木克佳・西田輝夫
f.骨・軟骨
(1)骨芽細胞 加藤博明
(2)軟骨細胞 開祐司
g.心・血管
(1)心筋細胞・心線維芽細胞 玉盛三美・伊藤宏
(2)血管内皮細胞・平滑筋細胞 山本清高・山本満里
2章.培養法の応用と生合成実験
基礎知識畑隆一郎
a.培養法の応用
(1)コラーゲンゲル培養法 畑隆一郎
(2)マトリックス培養法 妹尾春樹・佐藤充
(3)スフェロイド培養法 小出典男
(4)温度応答性培養皿 串田愛・大和雅之・菊池明彦・岡野光夫
(5)活性持続型ビタミンCを用いた3次元培養法 畑隆一郎
b.生合成実験
(1)コラーゲン合成活性測定法 畑隆一郎
(2)フルオログラフィー 畑隆一郎
(3)グリコサミノグリカン合成活性測定法 畑隆一郎
(4)細胞増殖活性測定法 畑隆一郎
第Ⅳ部.機能解析法 下
3章.細胞外マトリックス接着機構
基礎知識 関口清俊
a.細胞の細胞外マトリックスへの接着機構 高木淳一
b.細胞接着に関与するインテグリンの分離・同定 岩本資己
c.人工マトリックスによる細胞接着機構 前田利長
d.インテグリンシグナル伝達機能 宮本新吾
4章.疾患モデルと遺伝子導入動物
基礎知識 新井克彦
a.疾患モデルの作成とその応用
(1)コラーゲン関節炎 垣本毅一
(2)自己免疫性皮膚疾患 藤原作平
(3)自己免疫性腎疾患 佐渡義一
(4)肝硬変 妹尾春樹
(5)糖尿病 新井克彦・三浦豊・吉澤史昭
(6)動脈硬化症 山根徹
b.遺伝子導入動物の作成とその利用
(1)トランスジェニックマウス 妻木範行・木村友厚
(2)ノックアウトマウス 渡辺秀人
第Ⅴ部.細胞・超分子形態解析法
1章.光学顕微鏡レベル
基礎知識 新井克彦
a.組織処理法/結合組織染色法 妹尾春樹・三浦光隆
b.免疫組織化学 新井克彦
c.共焦点レーザー顕微鏡 小嶋直介
2章.電子顕微鏡レベル
基礎知識 妹尾春樹・今井克幸
a.組織・細胞 妹尾春樹・今井克幸
b.免疫電子顕微鏡法 妹尾春樹・今井克幸
3章.分子レベル・分子の集合体レベル
基礎知識 小林邦彦
a.SLSの作製と観察法 小林邦彦
b.シャドーイングによる分子の観察 藤田芳和・小林邦彦
4章.原子間力顕微鏡
基礎知識 小林邦彦
原子間力顕微鏡による細胞外マトリックスの観察法 藤田芳和・小林邦彦
5章.In situハイブリダイゼーション
基礎知識 新井克彦
a.RI法 猪山賢一
b.非RI法 新井克彦