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Ⅳ型コラーゲンとNC1ドメイン

Ⅳ型コラーゲンとは — 基底膜を構成する特殊なコラーゲン

コラーゲンは体内で最も豊富なタンパク質ですが、大きく線維性コラーゲン(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ型など)と基底膜コラーゲン(Ⅳ型)に分けられます。Ⅳ型コラーゲンは線維を形成せず、基底膜の主要構成成分として全身に広く分布しています。

基底膜は上皮細胞・内皮細胞の直下に存在し、組織のろ過バリア・細胞接着の足場・分化シグナルの調節を担います。特に腎糸球体基底膜(GBM: Glomerular Basement Membrane)は血液のろ過に直接関与しており、その障害は腎炎・腎機能低下の主要な原因となります。

NC1ドメインの役割と疾患との関わり

① 基底膜ネットワークの形成

NC1ドメインはⅣ型コラーゲン分子のC末端に位置する球状構造で、隣り合う分子のNC1同士が会合して6量体(ヘキサマー)を形成します。この会合がN末端の7S4量体と組み合わさることで、基底膜特有の網目状超構造が完成します。

NC1ドメインは単なる「分子の末端」ではなく、基底膜の三次元的な架橋構造を担う構造的キーストーンです。このドメインが機能しなければ、基底膜のバリア機能・弾性・細胞接着能が失われます。

② 自己免疫性腎炎の抗原部位

自己免疫応答によって産生される抗糸球体基底膜(GBM)抗体は、NC1ドメイン(特にα3鎖NC1)を主要な標的とします。これが腎糸球体に沈着すると激烈な炎症が起こり、急速進行性糸球体腎炎(RPGN)を引き起こします。

K35腎炎モデルは、ウシ腎糸球体由来のⅣ型コラーゲンNC1領域(K35 NC1)をラット・サルに投与することで惹起される「抗GBM抗体腎炎」モデルです。当社K35 NC1を用いたサル腎炎モデルは世界初であり、ヒト疾患に近い病態の再現が可能です。

③ 関連疾患とNC1

Ⅳ型コラーゲン・NC1 関連製品

研究目的に合わせて、抗原タンパク・抗体・測定キットを取り揃えています。

抗原タンパク — Antigen Proteins

抗 NC1 抗体 — Anti-NC1 Antibodies

抗 Ⅳ型コラーゲン 抗体 — Anti-Collagen IV Antibodies

測定キット(ELISA) — Measurement Kits

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